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積立型生命保険とは?意味ない?メリット・デメリットや選び方を解説

積立型生命保険とは?意味ない?メリット・デメリットや選び方を解説

「せっかく保険料を払うなら、将来のためにお金も貯めたい」そんなニーズに応えるのが、積立型生命保険です。死亡や病気など万が一に備える保障機能に加え、解約や満期時には返戻金が受け取れるこの保険は、「守る」と「貯める」の両方を兼ね備えた存在として注目されています。

生命保険には大きく分けて「積立型」と「掛け捨て型」の2種類がありますが、それぞれに特徴や向き不向きがあるため、しっかりと違いを理解することが大切です。

「貯蓄重視?コスパ重視?」と迷う方にとって、積立型生命保険が持つメリット・デメリットを知ることは、賢い選択の第一歩になるでしょう。

本記事では、積立型生命保険の基本から、代表的な4つの種類、掛け捨て型との違い、加入のメリット・デメリット、そして選び方のコツまでを網羅的に解説します。

「自分に本当に合った保険はどれだろう?」と感じている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

積立型生命保険とは

積立型生命保険とは

積立型生命保険とは、保障と資産形成の両方を兼ね備えた「貯蓄型保険」の一種です。

この保険は、死亡や高度障害といった万が一の際に備える保障機能を持ちつつ、保険料の一部を積み立てて運用する仕組みになっています。終身保険、養老保険、学資保険、個人年金保険などが代表的なタイプです。

契約を継続し、満期や解約を迎えた際には、解約返戻金や満期保険金などとして積み立てた資金を受け取ることができるため、貯蓄性を求める人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
このように、積立型生命保険は保障と積立のバランスを取りながら、将来の備えとして活用できる生命保険です。

積立型生命保険の加入率の推移

積立型生命保険の加入率の推移

出典:2024(令和6)年度生命保険に関する全国実態調査 134ページ

積立型生命保険の中でも特に終身保険の人気が高まっています。

2019年(令和元年)以降に民間生命保険(かんぽ生命を除く)へ加入した世帯における直近の契約内容のうち、積立型保険の加入率をみると、「終身保険」が29.2%と最も多く、前回調査(27.8%)よりも上昇しています。次いで「個人年金保険」が3.6%(前回4.0%)、「養老保険」が1.7%(前回3.2%)という結果でした。

このように、積立型生命保険の中では終身保険が主流となっており、他のタイプに比べて選ばれる傾向が強いことが分かります。

積立型生命保険解約後の返戻金

解約返戻金は、積立型生命保険を途中で解約した際に払い戻されるお金です。
この金額は、それまでに支払った保険料に返戻率をかけた額で算出され、契約期間が長くなるほど返戻率は高くなる傾向があります。なかには、支払った保険料以上の金額が戻るケースもあります。

ただし、加入初期の段階では返戻率が低いため、元本割れするリスクもある点には注意が必要です。このように、解約返戻金は積立型生命保険の貯蓄機能を象徴する重要な要素となっています。

積立型生命保険の主な4種類

積立型生命保険の主な4種類

積立型生命保険には、将来に備えながら資産形成ができる多様なタイプが存在します。

代表的なものとして「終身保険」「養老保険」「学資保険」「個人年金保険」の4種類があり、それぞれ目的や受取方法に特徴があります。死亡保障と貯蓄性を兼ね備えたこれらの保険は、人生のさまざまなライフイベントに対応できるよう設計されています。

ここでは、それぞれの積立型生命保険の仕組みと特徴を詳しく見ていきましょう。

1. 終身保険

終身保険は、一生涯にわたって保障が続く積立型生命保険です。
被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった場合には、あらかじめ設定された保険金が支払われます。満期は設定されていないため、解約することで解約返戻金を受け取ることが可能です。

保険料の一部が積み立てられる仕組みで、長期契約により返戻金が増える点も魅力です。保障を一生涯確保しつつ資産形成も行いたい人に適した保険です。

2. 養老保険

養老保険は、満期まで生存すれば満期保険金、死亡または所定の高度障害の場合には死亡保険金や高度障害保険金が支払われる生命保険です。

この2つの保険金額は同額であることが基本となっており、満期まで生きていれば確実に保険金を受け取れる仕組みになっています。そのため、積立効果を重視しながらも万が一への備えも確保したい人に選ばれています。

満期金の確実性を重視した積立型生命保険を検討している方におすすめです。

3. 学資保険

学資保険は、子どもの教育費の積立を目的とした生命保険の一種です。
進学などの節目に合わせて祝い金や満期保険金を受け取れる仕組みとなっており、効率よく教育資金を準備できます。

また、多くの学資保険では、契約者(親)が死亡または所定の高度障害状態になった場合、その後の保険料の支払いが免除され、保障は継続される「保険料払込免除制度」が付いています。

教育費を計画的に準備したい家庭に適した積立型生命保険です。

4. 個人年金保険

個人年金保険は、老後資金の形成に特化した積立型生命保険です。
契約時に定めた年齢から年金として一定額を受け取ることができ、年金受取期間や内容に応じて「確定年金」「有期年金」「終身年金」などのタイプがあります。

積立期間中に万一のことがあれば、死亡給付金として保険金が支払われる仕組みもあります。安定した老後資金を準備したい人に向いている保険です。

積立型生命保険と掛け捨て型保険の違い

積立型生命保険と掛け捨て型保険の違い

生命保険には、積立型と掛け捨て型という2つの代表的なタイプがあります。

どちらも万が一の際には保険金を受け取ることができますが、保険料の使い道や将来戻ってくるお金の有無など、仕組みには大きな違いがあります。特に、積立機能があるかどうかが両者を見分けるポイントとなります。

ここでは、解約返戻金の有無や保険料の金額の違いに注目し、それぞれの特徴を詳しく比較していきましょう。

貯蓄金の受け取り有無の違い

解約返戻金や満期保険金の有無は、積立型生命保険と掛け捨て型保険の最大の違いです。
積立型生命保険は、保険料の一部が積み立てられるため、契約途中で解約しても一定の返戻金があり、満期を迎えた際には満期保険金が受け取れる場合もあります。

一方、掛け捨て型保険は保険期間中の保障に特化しており、満期や解約時に保険料が戻ることは基本的にありません。返戻金があってもごく少額にとどまるのが一般的です。

このように、将来的にお金を受け取りたい場合は、積立型生命保険の方が向いています。

払込保険料の金額が違う

積立型生命保険と掛け捨て型生命保険では、月々の保険料に差があります。
積立型は保障に加えて貯蓄部分が含まれているため、同じ保障内容の掛け捨て型と比べると保険料は高めに設定されています。特に、長期的な資産形成や返戻金を重視する設計となっている分、月々の支出が増える傾向にあります。

一方で、掛け捨て型は純粋に保障のみに絞っているため、同じ保障内容の積立型と比べると保険料が割安です。短期的な負担を抑えたい人には適していると言えるでしょう。

このように、毎月の家計に与える影響も含めて、自分に合ったタイプを見極めることが大切です。

積立型生命保険に加入する4つのメリット

積立型生命保険に加入する4つのメリット

積立型生命保険には、保障と貯蓄の両面から将来を支える4つのメリットがあります。

保険として万が一に備えるだけでなく、資産形成や税制上の優遇、さらに柔軟な資金調達手段としての機能も備えており、ライフプランに応じた活用が可能です。

ここでは、積立型生命保険の具体的なメリットを、わかりやすくご紹介します。

1. 解約時に解約返戻金を受け取れる

積立型生命保険は、解約時にお金が戻る仕組みが魅力です。これは、保険料の一部が積み立てられており、契約期間中に解約した場合に「解約返戻金」として払い戻されるからです。

たとえば、終身保険では満期がない代わりに、必要に応じて途中で解約し、教育資金や老後資金として活用することができます。また、契約を続けていれば一生涯の保障も得られます。

このように、解約時の返戻金があることで、ライフステージに応じた柔軟な資金利用が可能となります。

【関連記事】
生命保険を解約する前に要確認!デメリットや適切なタイミングを解説

2. 万が一に備えながらお金が貯まる

積立型生命保険は、保障と同時に計画的に資産を積み立てることができます。なぜなら、保険料の一部が将来のために運用される仕組みになっており、保障と貯蓄の両立ができるからです。

たとえば学資保険であれば、契約者(親)の万が一に備えながら子どもの進学時に祝い金や満期保険金として教育資金を受け取れますし、個人年金保険では老後の生活資金として年金を準備しつつ、万が一の場合にも死亡給付金を受け取れます。

このように、積立型生命保険は万が一の備えをしつつ、目的に合わせてお金を計画的に貯められる点がメリットです。

3. 税制控除が受けられる

積立型生命保険は、税制上の優遇を受けられるというメリットもあります。理由は、生命保険料控除という制度により、一定の条件を満たした契約であれば、年間の保険料のうち一定額が所得から控除される仕組みがあるためです。

たとえば「一般生命保険料控除」「個人年金保険料控除」などが該当し、年末調整や確定申告で税負担を軽減できるケースもあります。掛け捨て型保険も同様の控除が適用される場合がありますが、積立型は長期的に払込金額が多くなる傾向があるため、控除の効果も大きくなる可能性があります。

このように、積立型生命保険は保障と貯蓄に加えて、節税効果も期待できる点が特長です。

4. 契約者貸付が利用できる

積立型生命保険では、「契約者貸付」が使える場合があり急な資金ニーズに対応できます。一定の条件を満たした場合、解約返戻金を担保に保険会社からお金を借りられる制度であり、保障を失うことなく一時的な借入が可能です。

たとえば、医療費や教育費などで急にお金が必要になったときに、保険を解約せずに借入れができ、契約を維持したまま返済できます。ただし、借入には利息がつき、返済しないまま満期や解約を迎えると、保険金や返戻金から差し引かれる点には注意が必要です。

このように、契約者貸付は、積立型生命保険が持つ柔軟性の高い資金調達手段として活用できます。

積立型生命保険に加入する3つのデメリット

積立型生命保険に加入する3つのデメリット

積立型生命保険には多くの利点がある一方で、注意すべきデメリットも存在します。

保険料の高さや解約時のリスク、経済状況に左右される価値の変動など、事前に理解しておくことで後悔のない選択につながります。

ここでは、積立型生命保険を選ぶ際に気をつけたい3つのポイントについて解説します。

1. 保険料が高く、家計の圧迫につながる

積立型生命保険は、同じ保障内容の掛け捨て型に比べて保険料が高くなる傾向があります。これは、死亡などの保障に加えて、積立による貯蓄機能が含まれているためです。

たとえば、同じ保障内容であっても積立型は毎月の保険料が割高になり、家計の負担が重くなる場合があります。その結果、保険料の支払いが困難になり、途中で解約せざるを得なくなるケースもあります。

こうしたリスクを避けるためにも、無理のない保険料設定で契約をすることが大切です。

2. 途中解約で元本割れするリスクがある

積立型生命保険は、途中で解約すると元本割れするリスクがあります。保険は長期契約が前提であり、短期間での解約では解約返戻金が払い込んだ保険料を下回るケースが多いからです。

たとえば「低解約返戻金型」のような商品では、保険料の払込期間中に解約した場合、通常よりも返戻金が少なく設定されており、解約によって大きく損をしてしまう可能性があります。

そのため、積立型生命保険に加入する際は、長期間継続できるかどうかをしっかりと見極めておく必要があります。

3. 商品によってインフレに対応しづらい

積立型生命保険の中には、インフレに弱い商品もあります。とくに利率固定型の商品では、将来受け取れる金額があらかじめ決まっているため、物価上昇が続くと実質的な価値が下がってしまうからです。

たとえば100万円の保険金を受け取れるとしても、現在と将来で物価が大きく異なれば、購入できるものの量や価値が変わってしまいます。これは、インフレによってお金の購買力が下がる現象です。

インフレリスクを考慮することも、積立型生命保険を選ぶうえで欠かせない視点です。

積立型生命保険か掛け捨て型か迷ったら

積立型生命保険か掛け捨て型か迷ったら

生命保険を選ぶ際、「積立型」と「掛け捨て型」のどちらが自分に合っているのかで悩む方も多いのではないでしょうか。

それぞれの保険には異なる特徴があり、自分のライフスタイルや資産計画に合った選択が大切です。

ここでは、積立型生命保険と掛け捨て型生命保険に向いている人の特徴を整理し、自分に合った保険の選び方を考えるヒントを紹介します。

積立型生命保険に向いている人の特徴

積立型生命保険は、保障と同時に計画的な資産形成をしたい人に向いています。

このタイプの保険は、死亡や高度障害などの保障を受けながら、保険料の一部を将来に向けて積み立てていくという特徴があります。

たとえば、老後の生活資金や子どもの教育費など、将来のライフイベントに向けてお金を備えておきたい人に適しています。また、「貯金しようと思ってもなかなか続かない」という人でも、積立型生命保険に加入すれば、自動的に積み立てが進み、知らず知らずのうちに資産形成ができるという利点もあります。

このように、貯蓄が苦手な人や長期的なライフプランを重視する人にとって、積立型生命保険は有効な選択肢と言えるでしょう。

掛け捨て型の保険に向いている人の特徴

掛け捨て型生命保険は、コストを抑えながら必要な保障を確保したい人に向いています。

この保険の最大の特徴は、保険料が割安であることです。同じ保障内容であれば、積立型よりも月々の負担が少なく済みます。特に、一定期間のみ手厚い保障を希望する人、たとえば「子どもが独立するまで」「住宅ローンが終わるまで」など、明確な期間のリスクに備えたい人にとっては最適です。

また、「保障と貯蓄は別に準備したい」という考えを持つ人や、すでに別の手段で貯蓄ができている人にとっては、掛け捨て型の方が柔軟な保険設計が可能です。

さらに、掛け捨て型は保険期間の満了に合わせて見直しがしやすいため、ライフステージに応じた保障の見直しを重視する人にも適しています。

このように、コストパフォーマンスと保障の柔軟性を重視したい人には、掛け捨て型生命保険が向いています。

積立型生命保険の選び方

積立型生命保険の選び方

積立型生命保険を選ぶ際には、自分のライフプランに合わせて慎重に検討することが大切です。

貯蓄と保障のバランスや支払える保険料、返戻率、解約返戻金の推移など、チェックすべきポイントを事前に押さえておくことで、長く安心して続けられる保険選びが可能になります。

ここでは、積立型生命保険を選ぶうえで押さえておきたい3つの視点を紹介します。

【関連記事】
生命保険の選び方のコツは?種類の違いや年代別に失敗しない考え方を紹介

貯蓄か保障かなどの目的を明確にする

積立型生命保険を選ぶ第一歩は、保険に何を求めるかという目的を明確にすることです。

たとえば「老後資金の準備」「子どもの大学進学費用の積立」「万一の際の家族への備え」など、人によって必要な保障内容や期間は異なります。「何歳までにいくら必要か」「どのくらいの期間保障が欲しいか」などを整理しておくことで、自分の目的に合った保障設計がしやすくなります。

このように、生命保険を単なる保険ととらえるのではなく、目的に沿った積立型商品として活用することが重要です。

支払える保険料と返戻率を確認

無理のない保険料設定と返戻率の確認は、積立型生命保険選びの要です。

積立型は掛け捨て型に比べて保険料が高くなる傾向にあるため、長期にわたって支払えるかどうか、家計とのバランスを見極めることが大切です。

また、返戻率も重要な指標です。返戻率が100%を超える場合は、支払った保険料よりも多くの金額が受け取れる可能性がありますが、100%未満であれば損失となる可能性があります。
外貨建て保険は返戻率が高く見えても、為替リスクがあるため慎重に検討しましょう。

このように、保険料と返戻率を冷静に見極めることで、積立型生命保険のメリットをより効果的に活かせます。

解約返戻金の推移や満期のタイミングを見る

積立型生命保険では、解約のタイミングによって受け取れる金額が大きく変わるため、返戻金の推移も確認しておきましょう。

一般的に契約初期は返戻金が少なく、一定期間を過ぎると増加していくため、「いつまで続ければ元本を超えるのか」「何年目に返戻率が跳ね上がるのか」などを事前に把握しておくことが重要です。
また、満期のタイミングによっては、必要な資金と受取時期が合わないこともあるため、ライフイベントと照らし合わせて調整しましょう。

このように、解約返戻金の推移と満期時期の確認は、損をしないための賢い保険選びに欠かせません。

積立型生命保険のまとめ

積立型生命保険のまとめ

積立型生命保険は、万が一への備えと資産形成を同時に実現できるバランスの取れた保険です。

保障を確保しながら計画的にお金を貯めることができるため、「貯蓄が苦手」「将来の資金準備に不安がある」という方にとっては、心強い選択肢となるでしょう。特に、教育資金や老後資金など、明確な目的に向けて積立をしたい方には適しています。

一方で、保険料の負担が重くなる可能性や、途中解約による元本割れ、インフレへの対応力といった点には注意が必要です。また、積立型か掛け捨て型かという二者択一ではなく、自分のライフプランや価値観に応じて柔軟に保険を選ぶことが重要です。

「自分に合った生命保険がわからない」「比較しても違いがよく見えない」と感じた方は、スマートフォンやタブレットで簡単に使える保険診断サービス「ほけチョイス」を活用してみてください。数ある保険商品の中から、簡単な質問に答えるだけで自分にぴったりな保険を提案してくれます。

さらに、必要であれば専門スタッフによる見積書の作成や内容説明も受けられるため、納得のいく選択ができるはずです。

このように、積立型生命保険は、将来の安心と経済的な備えを両立したい方にとって有効な手段です。自分の目的や生活状況に合った保険を選び、後悔のない選択をしていきましょう。

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